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ユマニチュード実践編 心をつかむ5つのステップとは

2016/05/29


前回の記事:ユマニチュードの効果とは 実践して見えてくるもの

今回の記事では、ユマニチュードを実践する上で重要な、心をつかむための5つのステップについてご紹介します。

まず、前回の記事取り上げたユマニチュードの4つの柱について簡単おさらいします。

(1) 見つめる――同じ目の高さで、正面から。認知症の人は視野が狭いため、様子を見ながら20センチまで近付く。0.4秒以上の長さが重要。

(2)話しかける――やさしく、穏やかな声を使う。前向きな言葉で、会話を楽しんでいることを伝える。相手が黙っていても声をかけ続ける。

(3)触れる――広い面積で。ゆっくりと、やさしく、一定の重さをかけて、手の平全体で触る。上からつかんだり、つまんだりはしない。

(4)立つことをサポート――体は持ち上げず、腕もつかまない。自分の力で立つことを助ける。40秒立てれば、清拭など立位でのケアができる。

引用元:本当は恐くない国民病「認知症」の正体 | BLOGOS

4つの柱はどれも認知症患者を安心させ、自立心を引き出すための行動ですね。

それぞれの行動の認知症患者への援助のために大事なポイントを押さえておきましょう。

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認知症患者の心をつかみ、4つの柱をさらに効果的にする。

それでは今回の本題、心をつかむための5つのステップのご紹介です。

(1)出会いの準備――まず3回ノック。3秒待ち、再び3回ノック。3秒待ち、1回ノックしてから部屋に入る。返事があれば次のノックは不要。

(2)ケアの準備――目が合ったら2秒以内に話しかける。同意が得られるまでケアの話はしない。3分以内に同意がとれなければ一旦諦める。

(3)知覚の連結――「見る」(笑顔)、「話す」(穏やかな声)、「触れる」(やさしい触れ方)のうちの2つを同時に行う。効率より相手の心地よさ。

(4)感情の固定――「たくさんお話できて楽しかったです」と、すこし大げさによい時間を共に過ごしたことを振り返る。前向きな感情記憶を残す。

(5)再会の約束――「また来ますね」と握手をして別れる。具体的な日時をカレンダーに書き込む。「約束してくれた」という感覚が重要。

引用元:本当は恐くない国民病「認知症」の正体 | BLOGOS

出会いの準備、ケアの準備はどちらもケアへの同意を得るために行います。

本人の尊厳を守るためにもっとも重要となるのが同意。

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忙しい介護の現場ではつい「〇〇しますね」「〇〇しましょう」という決定事項の確認のような声かけをしてしまいがちですが、それでは同意を得られているとはとても言えません。

そんな事が続けば、利用者さんにはそういう介護に対する不満が少しずつ貯まっているはずです。それが思わぬ時に突然の拒否を受けてしまう事に繋がります。

 

そして残りの3つ、知覚の連結、感情の固定、再会の約束。

これらは短期記憶の維持が出来ない認知症患者も、感情は残るという点に着目し、介護者の援助や介護者本人は覚えられなくても良い感情を残してもらうために行います。

ユマニチュードがもたらすスパイラルは結果的に効率もアップさせる。

忙しからと時間効率を気にするあまり行う介護者の不適切な行動が、結果的に利用者さんを不安にさせ、介助拒否につながるという事がわかりました。

それでは、ユマニチュードという技術を実践するには効率を代償にしなければならないかというとそうではありません。

むしろ、これまで漠然と「利用者の尊厳・意志の尊重」などのように漠然とした表現にとどまり、「利用者への対応が優しい」という介護者の特性の1つにように思われていたような分野を技術として確立させたのがユマニチュード。

スタッフの介護品質の向上につながるのはもちろん、利用者さんに日々の生活を穏やかに過ごしていただく事に繋がります。

そして、利用者さんに良い生活を送っていただけている事は自分たちの仕事へのやりがいや自信に繋がり、それは介護職員の離職率を下げ、ますます技術の確かな介護職員が増えるというよい循環になっていくでしょう。

それは当然、日々の業務の効率性のアップにも繋がります。

介護職のみなさんがお勤めの職場に良い循環をもたらすための第一歩として、ユマニチュードを学んでみてはいかがでしょうか。

ユマニチュード入門

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