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ユマニチュード

入門その7 最後の柱『立つ』事の重要性

2016/08/31


前回の記事

入門その6 3つめの柱『触れる』技術

前回の記事まででは、ユマニチュードの4つの柱の3つ目まで一つずつ解説してきました。

今回は残された最後の柱『立つ』についてです。

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ユマニチュード最大の柱

立つ事の重要性に気づいた事から生まれたといっても過言ではないユマニチュードにおいて、最も重要な部分である事は間違いありません。

ユマニチュード入門で基本を学ぶ まず語源や意味を知って思想に触れる。

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その反面、現場で実践するにあたって最も迷いの生じる部分でもあります。

ユマニチュードの導入が現実的ではないと判断されないためには、『立つ』技術への理解を深める事が不可欠です。

実際の立たせる技術についての説明は『ユマニチュード入門』にお任せするとして、立つ事の意味や重要性についてお伝えしていきます。

立つ事の意味

立つ事にどんな意味があるのか見ていきましょう。

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)や筋力低下の予防

立位を取る事で骨や筋肉に負荷が掛かるため、骨密度や筋力の低下を防ぐ事が出来ます。

他にも、循環器系、呼吸器系にも良い影響がある事が知られています。

精神面に与える影響

立って自分で歩き、好きなところへ行けるかどうかが人間の精神に大きな影響を与えるのは想像に難くありません。

たとえ歩く事が難しくても、自分の力で立てるだけでも良い効果をもたらすでしょう。

1回40秒、1日に20分を目安に立つ

ユマニチュードでは、1回に40秒、1日に20分立つ事を目安としています。

40秒あれば、清拭も立って介助する事ができる、というのが理由です。

1日に20分という事は、回数にして30回は立位をとってもらう必要があります。

清拭以外にも排泄、洗面、歯磨きなどの際に40秒を目安に立ってもらい、合計20分立てれば特別なリハビリを行わなくても寝たきりになってしまう事を防げます。

立つ時には決して体を持たない

日頃はベッドで寝たり車椅子で過ごしている高齢者が立つ時に、よろよろと不安定な様子を見てしまうとどうしても手を差し伸べてしまう気持ちは良く分かります。

それがただでさえ寝たきりの高齢者が多い施設で行われているのならなおさらでしょう。

しかし、決して体を持ったり背中を支えたりしてはいけません。

自分の力で立ち上がることに大きな意味がある事は先ほども書きましたが、それ以外にも支えてしまう事で正しい自分の体重の感覚がわからなくなってしまい、より立つのが難しくなったり背もたれがあると勘違いして転倒するリスクが増す事に繋がってしまいます。

当たり前のことを実践するのが難しい介護現場

ここまで、ユマニチュードの基本である4つの柱について解説してきました。

内容の一つ一つを見ると、どれも当たり前に思える事ばかりだったと思います。

でも、その当たり前を実践するのが難しいのが介護の現場です。

出来る事から一つ一つ、実践できていない当たり前を見直すきっかけとしてユマニチュードを現場で実践し少しずつ広めていければ、と思います。

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