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入門4 ユマニチュード 第1の柱『見る』

2016/07/19


前回の記事:ユマニチュード入門その3 ケアのレベル

前回の記事まででは、高齢者特有の問題によって失われる人間らしさ、不適切なケアが及ぼす悪影響について取り上げました。

今回からはユマニチュードの技術の中でももっとも基本であり重要な『4つの柱』について触れていきます。

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ユマニチュードの『見る』は何が違うのか。

ユマニチュードの技術としての『見る』と聞けば当然、介護者が要介護者を見る事、と思われるでしょう。

しかし、私の見解はちょっと異なります。

とは言っても「ユマニチュード入門」に書かれている事と言いたい事の内容は同じです。

認知症患者が何を見ているかを『見る』

なぜ見る事がそんなに重要なのかといえば、『見る』事で第3の誕生、つまり失われた人間らしさを取り戻す事が出来るからです。

介護者の温かい目で見守られている事を知ることで、自分が尊重されているという感覚を持つことが出来ます。

そのためには、目と目が合う必要があります。

ただ、漠然と認知症患者の方を見ているだけで目が合うことはあまりないでしょう。

高齢者特有の視力、聴力、注意力の低下により、自分の方を見ている人の存在に気付きにくくなっているからです。

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それでも目を合わせるためには相手がどこを見ているのかを把握し、自ら視野に入っていくことで目を合わせるのです。

つまり『見る』とは、相手がどこを見ているかを見て、『こちらが見ていることを見せる』行為なのです。

技術としての『見る』

『どのように見るか』も重要になってきます。

何も意識せず、自然に相手に接した場合、好きな相手や親しい相手を見る視線は自然に優しい物になるでしょう。

しかし、相手がどんな人かまだ良く分かっていなかったり、いつも介助を拒否されていて苦手意識がある患者であったらどうでしょう。

相手の表情を伺うような懐疑的な表情になったり、嫌悪感剥き出しの表情になってしまうかもしれません。

その視線を認知症患者が感じ取ってしまえば、当然良い影響があるはずがありません。

また、相手から見えていないところから突然声をかける事で驚かせたり不安を抱かせてしまうかもしれません。

そのためには『見る』技術が必要になります。

 

そこで、先ほども言ったように『こちらが見ていることを見せる』事を意識しましょう。

次の記事:入門その5 ユマニチュード第2の柱「話す」

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